ためがためにならない

12月1日に立ち上げた新しい子会社は本日無事に法人銀行口座の開設ができたようです。この時期は設立登記が少ないのか、法務局でも翌日に登記が完了し、銀行口座も3日営業日ほどで開設できました。私の経験に基づく予想より速いスピードで手続きが進んでいます。

自分自身が会社設立時に法人銀行口座開設がスムーズに行かなかったので、子会社では早期に滞り無く手続きが進むようにと幾つかのアドバイスをしました。

銀行口座は手段なので、この手続きに必要以上に労力を使わず、本来の事業に注力できるようにとの考えから口座開設のアドバイスをしました。

でもこれから先は自分がこれで成功した(或いは失敗した)からと、自身の経験に基づくアドバイスを先回りして言うことに対して気をつけなければいけないと考えています。

親や先生を始めとして大人達は、子供たちに失敗させないようにと、なまじ自分自身の方が経験や知識があるものだから先回りしてアドバイスをしてしまいがちです。

子供のためだからと。

しかし、何でもかんでもアドバイスをしてしまうと、子供自身が考え学ぶ貴重な機会を奪ってしまったり、可能性を狭めてしまうことにもなりかねません。

子供のためだからと思ってアドバイスしていることが、かえって子供のためでなくなっていることが往々にしてあります。

それは子会社であっても同じです。

子会社のためだと思って私がアドバイスすることは、子会社の可能性をかえって奪ってしまうこともあるわけです。

コーチングでも同じです。

コーチがクライアントにアドバイスすることは、クライアントの可能性や学ぶ機会を奪ってしまうことに繋がります。

子供のため、相手のため、それが本当にためになるのは、先回りして言うことよりも、得てして相手を信じて沈黙することの方にあるのではないでしょうか。

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