一段上は無限

flowers

一輪挿し用の花を何本かピックアップするために花屋に行きました。以前にも書きましたが花屋に行って、飾った時の姿をあれこれ想像することは、ビジュアライゼーション(映像化)の良い訓練にもなります。

個性の大きく異なる6種類の花を選ぼうと決め、持っているどの花瓶に合いそうかなとあれこれ想像しながら、写真の6本を選びとりました。

こうやって一列に並べてみると、花という抽象度(視点の高さ)でみると全部同じものですが、抽象度を一段下げただけで、これだけ色や形や匂いなどが異なるのに驚かされます。

そして、この6本は、一つの花屋にあった何百本もある花の中から私が選びだしたごく一部の花でしかありません。

それだけでも、花という抽象度には、非常に多くの(個別具体的な)花を包摂していることが体感できるでしょう。

更には、花という抽象度には、現在この瞬間に存在している世界中の花だけでなく、過去に存在した全ての花、そして、これから未来に存在する全ての花が含まれます(地球以外に花が存在していたらそれも含まれます)。

そのように考えると、花という抽象度には、事実上無限ともいっていいほどの(個別具体的な)花が包摂されていることが分かるでしょう。

抽象度は高いに越したことはありませんが、ただ闇雲に上げようとするだけでなく、たった一段上がるだけでも圧倒的に広がる世界を体感することが、私達の想像力の限界を引き上げてくれるとともに、より豊かな創造力を育ててくれることでしょう。

 

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