Guiding System

guiding_system会食が終わり、ダイアン・タイス氏を車で空港までお送りしました。

空港を目的地にカーナビ(GPS)をセットしてもらい、ナビの案内に従い空港へ車を走らせました。

カーナビが空港への到着を告げた時、カーナビの設定がおかしいことに気が付きました。

どうやら空港にはセットされていたのですが、ターミナルではなく空港の裏口に設定されていたようで、裏道に入り込んでしまったようなのです。

そのため、ターミナルまで行くには空港をぐるりと周回する必要が出てきました。

そして、ターミナルへ向かう大通りに出るための道に入ろうと裏道から左折した時、間違って左車線に入ってしまいました。

周囲に車が全くいなかったことや日本での習慣から無意識に左車線に入ってしまったようです。

その時、後部座席から「wrong side」というダイアンの静かで重みのある声が聞こえてきました。

私が間違った車線に入っても決して感情的にならず、とても落ち着いた声で「wrong side」と一言だけいわれました。

曲がった直後だったのですぐに右車線に車を移動させ、軌道修正をすることができ、無事にダイアンをターミナルまでお送りすることができました。

 

ダイアンと別れた後、戻る最中、ずっとその「wrong side」という言葉がダイアンの声とともに繰り返され、深い洞察とともに私の中に意味のある言葉として残りました。

今も臨場感を持ってその声を思い出すことができます。

 

ルー・タイスのコーチング技術を学ぶ「パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング」では、コーチはクライアントがゴールに到達するまでのガイディング・システム(Guiding System)としての機能を果たす必要があることを学びます。

このことを簡単に説明すると「クライアントが無事にゴールへたどり着けるように、もしクライアントがゴールとは違った方向に行った時には、必要な修正アクションを起こせるようにコーチはガイドする必要がある」ということです。

まさにダイアンの「wrong side」という一言は、空港ターミナルというゴールへ向かうために必要な修正アクションを起こすための一言になりました。

(実際のガイディング・システムは修正のアクションが起こせるように修正後の絵を見せるなどの方法がありますが、ルー・タイスのコーチングシステム全体を理解する必要があるのでここではその方法論の詳細は省略します)

 

私達はゴールに向かっているつもりでも、いつの間にか間違った方向に向かっていることがあります。

それは無意識に刻み込まれたハビット(無意識の行動)やアティテュード(無意識の判断)やビリーフ(信念)などが原因ですが、本人も無意識であるがために自分がゴールとは違う間違った方向に向かっていることに気づくことが難しいものです。

そのため、コーチがクライアントに必要な修正アクションを起こせるようにガイドすることが重要になります。

コーチが付いていればそのことに気が付きやすいですが、セルフでコーチングする時は特に注意が必要です。

私もゴールに向かう途中で自分が「wrong side」にいつの間にか入っていないか、無意識にゴールから遠ざかる「wrong side」を選択していないかを常に確認する必要があることを、ダイアンを送り届けた帰り道に改めて考えていました。

もし今後間違った方向に向かっていることに気づいた時は、ダイアンの「wrong side」という言葉が私の中で警告を鳴らして修正アクションを起こす手助けをしてくれることになるでしょう。

 

たった「wrong side」という一言(実際にはその言葉に乗っている非言語の情報)から、やはりダイアンは卓越した凄いコーチだと感じた出来事でもあり、それは私がこれからコーチとして、ガイディング・システムを更に有効に機能させるための大きな糧ともなりました。

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