ズレ再び

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昨日はズレの修正の話について書きました。そもそもズレとは何かしらの基準があって始めて生じるものです。基準から外れた状態、基準から隔たりがあることをズレと定義しているので当たり前ですね。

通常、見た目や聞く音などがズレていることが分かった場合、そのズレに意識が行きがちです。

そしてそのズレを直すことばかりに気を取られるかもしれません。

確かに、何かを印刷して複製する場合に、元の原稿とコピーがズレていたら、問題になることもあるでしょう。

カラオケで歌をうたう場合に、メロディーと声のタイミングや音程がズレていたら、それも心地よいものではないでしょう(通常それは音痴と言われます)。

でも、このようにズレばかりに気を取られていると、そもそもズレを判断する基準の方に対して何も疑うことをしなくなる恐れがあります。

 

私達は自分のマインドの中に自身に対する基準となる「自己イメージ」をもっています。

そして、その基準である自己イメージに合うように無意識に振る舞い、行動や選択をしています。

さらに、その自己イメージとズレた結果が起きると違和感を感じ、それを意識・無意識に修正しようとします。

このようにマインドは、そのズレを自動的に修正するような働きを持っています。それは便利なものだと思います。

でもそもそもの基準である「自己イメージ」を疑うことまではしてくれません。

 

自己イメージは、そのほとんどが他人からの情報に基づいて作らます。

自分に対して、他人が言う言葉や行動などの評価に基づいて、自分がその評価を受け入れて自己イメージを作ってきています。

つまり、自分の中にあるほとんどの基準は、他人に作られた基準であるわけです。

その他人に作られた基準にしたがって、ズレを自動的に修正している限り、ハッピーな人生が送れるでしょうか?

 

ラッキーな事に、自己イメージ、つまり自分の中の基準は変えることが可能です。

コーチングでは、この基準を変えてしまおうというのが、主要なテーマになります。

ゴール設定も、この基準を変えるために行うものです。

 

まずは、ズレばかりに注目しないで、自分の中の基準を疑ってみる癖を付けてみましょう。

そして疑うだけでなく、新しい自分にとって相応しい基準とは何かを考えてみてください。

 

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