未収録原稿【エピソード】いつもメンターを探している

『マインドの教科書』の構成の都合上掲載できなかった「コラム」と「エピソード」の原稿があります。そちらを順次掲載していきたいと思います。『マインドの教科書』と共にお読みくださればと思います。

以下に掲載するのは、その中の7つ目のエピソードです。


エピソード「いつもメンターを探している」

ルー・タイスは、自分自身が成長するために、常に「メンター」を探していると言っていました。ここでの「メンター」とは「お手本となる人物」「目指したい人物」というような意味です。

「メンター」というと、顧問など実績のある人物がまず想定されます。しかし、ルー・タイスの場合のメンターは、年齢も職業も過去の実績も関係なく、自分が素晴らしいなと感じるもの、何かしらお手本にしたいようなものを持っていたらその人が「メンター」になるとのことでした。

そして、その人から素晴らしいと感じるものや資質を抽出して、自身に取り入れることをずっとやってきたそうです。

素晴らしいなと感じる人をただ眺めていても、自分がそのような人物になるわけではありません。

自分がそうなっているということを自己イメージに取り入れて、はじめてそのような人物になっていきます。

ルー・タイスが、誰からも愛されるような人であったのは、きっとそうやってあらゆる人からその人の良いところを見つけて、自身に吸収してきたからなのだと思います。

一人の「メンター」から全てをそのままコピーしてその人になるのではなく、この「メンター」からはこの良い部分、この「メンター」からはこの素晴らしい資質、というように、取り入れたいパーツを色んな人から集めれば、一つ一つのパーツは誰かから借りてきたものだとしても、パーツが集まった全体はどこにもいないオリジナルの人になります。

そのように「メンター」を常に探していたのは、達成したいゴールが現状の外側にあり、とてつもなく大きなゴールであったからだと思います。

そのゴールを達成するためには、自身が成長する必要がある。その成長のための材料は、自分がそれまでスコトマになっていた他の人の良きものの中にあるということでしょう。

それでは、どうやって「メンター」の良き部分を自分に取り入れるかというと、アファメーションという技術を使って自己イメージに取り入れることができます。

「メンター」のお手本にしたい部分が○○だとしたら、「私は○○である。だから□□をしていることが誇らしい」などと一人称現在形でイメージをしていくのです。この方法は今日からすぐに使えます。

ルー・タイスにとってのRASは常に「メンター」に対して開かれていたはずです。

それは取りも直さず、RASが常に、人の素晴らしいところ、良きところを瞬時にキャッチできるセンサーとして機能していたということでしょう。


 

『マインドの教科書』
田島大輔著
苫米地英人監修
開拓社

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