ネルドリップで淹れるコーヒーは、ペーパードリップに比べてとろりとした質感で、甘みを包み込んでいるようなまろやかな仕上がりになります。ネルドリップの“ネル”とは、手触りが柔らかく起毛している織物“フランネル”のことです。
このネルで作られた布製フィルターを使う抽出方法をネルドリップと言います。
ネルドリップで淹れたコーヒーを一度味うとやみつきになるかもしれません。
ただ、ネルドリップは、淹れるのには手間が掛かります。
初めてネルで淹れた時は本をみながらこんな感じかなとペーパードリップの延長線上で淹れたのですが、プロが淹れる動画をみて全く違うものだと知りました。
次の動画を観てもらうと分かりますが、手間を掛けながら1杯を12分掛けてゆっくりと入れていきます。
地味な感じですが、プロの無駄のない動きは、何度見ても参考になります。
きっと何千回、何万回と淹れてきていているからこその所作なのでしょう。
単にコーヒーを淹れている12分と長い映像ですが、私は見始めると飽きることなくジッと終わりまで観てしまいます。
そして、そのイメージをしっかりと脳裏に焼き付けてから、私もネルドリップを淹れるようにしています。
やはりイメージは大切です。
そしてそのイメージは優れたものである必要があります。
私達はイメージ以上のことはできません。
お手本になりそうなイメージがあれば積極的に探してみましょう。
いわゆるロールモデルといわれるものですね。
もし今の世の中のどこにも適切なロールモデルがいないとしたら、自分が誰かのロールモデルになりましょう。