私達は「これはこうあるべきだ」「これは◯◯であるのが正しい」というものを無意識に持っています。それをコーチングでは「信念(Belief)」といいます。
この「信念(Belief)」が私達の持つ可能性を制限していることはこのブログでも度々触れてきました。これからも形を変えて何度も触れるでしょう。なぜ何度も触れるかというと、それぐらい「信念(Belief)」というものは重要だからです。
「信念(Belief)」は先天的に持っているものではなく、後天的に身に付けてきたものです。
身に付けてきたといっても、意識的に選んで身に付けてきた「信念(Belief)」は稀で、親や先生、友達、メディア、権威、置かれた環境などから影響を受け無意識に取り込んできたものです。
ちなみに、同じような意味で「常識」という言葉がありますが、「常識」とはある特定の集団内で共有されている「信念(Belief)」のことをいいます。
沢山の「信念(Belief)」が集まってできる信念体系(Belief System)は、私達の無意識の行動や選択に直接的に影響を与え、パフォーマンスを左右します。
コーチングでは「現状の外にゴール設定」すること重要なポイントとしていますが、それがなぜ重要なことかというと一つには現状の外にゴールを設定することによって現在(というのは過去から出来てきた)「信念(Belief)」の一部を変えることが可能になるからです。
「信念(Belief)」を変えることができれば、無意識の行動や選択も変わり、パフォーマンスも変わります。
しかし「信念(Belief)」は、本人にとってはあまりにも当たり前のものですから、それを変えるのが非常に難しいのも事実です。
ただ「信念(Belief)」は後天的に身に付けてきた単なる情報でしかないので、いつでも変えることが可能なものでもあります。
プロのコーチはクライアントの持つ「信念(Belief)」や「信念体系(Belief System)」を徹底的に観察しています。
そういう訓練を徹底的に積んでくるとその人の持っている「信念(Belief)」や「信念体系(Belief System)」がどういうものかだいたい分かるようになってきます。
もちろん分かったつもりになっていると危険なのでセッションなどを通じて仮説と検証を繰り返していきます(そのことはクライアントには言わないのでクライアントは分かりません)。
このような訓練を積んだプロのコーチを付ければクライアントは「信念(Belief)」を変えていくことが容易に可能になりますが、セルフでは自分の信念を客観的に見ることが難しいので難易度が上がります。
そのため、セルフでコーチングするには「TPIE」のような「信念(Belief)」を変えることが可能なように体系的にプログラムされたものを受けることをお勧めしています。
もう一つお勧めできるのが、海外に行ってみることです。
海外に行くと、自分とは違った「信念(Belief)」を持っている人達の環境に自然と置かれることになります。
インドに行ったら人生観が変わった、というような話はよく聞くと思います。
なぜ人生観が変わるのかというと、それぐらい強烈な「信念(Belief)」の書き換えが起きる環境だからです。
日本人であればインドの人達が持つ「信念(Belief)」は、自分の持つ「信念(Belief)」とはだいぶ違うはずです。
そういっただいぶ「信念(Belief)」が違う人達で作りあげられた場は、「信念(Belief)」の書き換えが起きやすい場でもあります。
今回私が行ったカンボジアも日本とはだいぶ違う「信念(Belief)」を持った人達の国です。
私をはじめ同行メンバーもいくつかの「信念(Belief)」が変わることを体験しました。
「信念(Belief)」が変わると、ポンと無意識から飛び出してくるように感じるゴールが出てきます。
それは今までの「信念(Belief)」が蓋をしていたものが外れたからです。
強烈な「信念(Belief)」の書き換えが起きるような海外の場に行ってみましょう。
新たな可能性が解き放たれるはずです。