ビジュアライゼーションが苦手だという話をよく聞きます。ビジュアライゼーションは’visual=視覚の’という言葉が入っているので、視覚によるイメージ(映像)化のみを指すように感じますが、本来の意味としては視覚以外の聴覚や触覚、味覚、嗅覚など五感全部を使って行うものです。
苦手という人は、視覚以外のモーダルチャンネルの方が優位な人が視覚化を苦手と言っていることが多いようです。
視覚以外のモーダルチャンネルを使って想像したいものの臨場感を得ることができるのであれば、視覚化ができなくても大丈夫です。
ただ、視覚化も上手になればより臨場感を高めやすくなると思います。
そこで、視覚によるビジュアライゼーションも上手にできるようになるための訓練方法の一つをご紹介します。
その訓練とは、記憶した映像を再現してみることです。
例えば、次のような感じです。
(1)テレビ(なるべく大きな画面の方が良いです)に自分のお気に入りの美しい風景などの映像を流してみます。
激しい動きの映像は慣れてくるまで再現が難しいので、風景がゆっくりと移り変わっていくようなものの方が初めはやりやすいでしょう。
(2)テレビの前にゆったりとリラックスして座ってみましょう。
(3)テレビに流れている、その映像を眺めてみましょう。
(4)ある程度見たら、目を閉じて、その記憶した映像をできるだけ詳細に頭の中で再現してみましょう。
その際、自分の目の前にその光景が広がっている感じで再現してみると良いです。
初めは短い時間で良いので、映像を眺め、目を閉じ、頭の中で再現してみてください。
再現できないところは、また映像を見てその部分を確認してみましょう。
そして、また目を閉じて、再現してみてください。
これを繰り返していくと、ビジュアライゼーションのうちの視覚化のところが上手にできるようになってくるはずです。
慣れてきたら、動きが速い映像でも是非試してみてください。