2年前ほど前に「オランダの教育は日本の3周先を行く」という尾木ママのオランダの学校を視察した動画を教えてもらいました。その動画をみてオランダの教育に非常に興味を持ち、これは現地に行って直接見てみたいと思いました。
そう思った時点ではオランダには全くツテは無かったのですが、方法はあるはずだとオランダに行く日にちを先に決め、飛行機の手配をして、オランダの学校を紹介してくれる人を探し始めました。
結果、ちゃんとオランダの学校を紹介してくれる人が見つかり、オランダの3つの学校を視察して来ました。
まさに「ゴールが先、方法は後」というコーチングの重要なプリンシプルを実践した結果実現できたことです。
視察した内容についてはまた別の機会に譲りたいと思いますが、特に衝撃的だったのはオランダの憲法で保障されている「教育の3つの自由」でした。
簡単に言うと、
(1)学校創設の自由・・・200人以上の子どもを集められれば,自分たちで学校を作ってもよい。
(2)教育思想の自由・・・宗教色を出しても,他のことで特徴を出してもよい。
(3)教育方法の自由・・・教育内容や教材の裁量権が自由。
この教育の自由によって、オランダでは100の学校があれば、100の違った学校があります。
受ける側としてはそれだけ教育の選択肢があるということです。
国が画一的な教育を押し付けるのではなく、国はむしろ教育については口を出さないという姿勢は、日本とは全く逆だと感じました。
もちろんこのシステムをそのまま日本に持ってきていいかどうかは議論が必要です。
ですが、日本の画一的な教育システムはそのままに「道徳の教科化」を進める議論より、もっと抽象度の高い議論が必要だと私は思っています。
教育に正解がないのであれば、多くの選択肢が保障されているいうことが重要だと思います。
国が口を出せば出すほど、国民は考えなくなります。
考えなくさせることは、その時点で教育の本質から外れていると思いませんか?