昨日は手間と時間を掛けて何かを作ることを日常の中に組み込んでみるという記事を書きました。これは自分が何か購入する時に選ぶ時の基準としても大切なことです。
大量消費の世の中がこのまま突き進めばどこかで必ず破綻をきたします。
大量消費は安価な製品がそれを支えています。
売り手(作り手)はより安価なものを作るために、何かを犠牲にしています。
例えば、食べ物であれば、より早くより安く作るために、手間と時間を省略しようとします。
機械化などの効率化による部分もあるでしょうが、添加物や化学調味料や農薬などを大量に使って、本来必要な手間と時間を省略しています。
より安価な製品を求める続ける買い手の姿勢は、それを推し進めます。
地球や人間や動物など自然界にあるものにとってそれが良いわけはありません。
そこに永続性はないでしょう。
大量消費の世の中を変えていくためには、買い手が少しずつでも手間と時間が掛かるものを求め増やしていくことが必要です。
安いものには安いなりに理由があります。
高いものには高いなりに理由があります。
まず、その理由を考えることが重要です。
「安い!」と喜んでばかりではなく、「なんでこれはこんなに安いんだ?」と疑問を持つことが必要です。
手間と時間が掛かったものはたいてい値段が高いものです。
手間と時間の掛かった高いものを選べばそんなに沢山買おうともしなくなるでしょうし、結果として過剰な消費も少なくなっていきます。
手間と時間が省略されたより安い商品を求め続けて破綻をきたすか、それとも手間と時間が掛かった商品を選ぶようにして永続性と豊かさを求めるかは、買い手一人ひとりの選択に委ねられています。