村上春樹さんの紀行文集『ラオスにいったい何があるというんですか? 』が11月21日(土)に発売されました。先週末に手に入れていましたが、週末に講座やコーチングセッションが集中してあったので、読みたい衝動をグッとこらえて今日を迎えました。
村上さんの新刊が読めることは私にとって至福のひと時なので、細切れの時間の中でサッサッと足早に読んでしまうことはできず、普段より読むスピードをぐっと落として、味わいながら読みたい気持ちがあります。
そうするとどうしてもある程度まとまった時間がある時に(読むためのまとまった時間を自ら作り出して、という方がより正確ですが)読むことになります。
ということで、今日は読むための時間をしっかり確保して(他のことを後回しにして)新刊に読みふけりました。
村上さんは小説だけでなく、紀行文の優れた書き手でもあります。
今までの紀行本には「遠い太鼓」「雨天炎天」「辺境・近境」「もしも僕らのことばがウィスキーであったら」「シドニー!」「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」などがあり、
読後はいつもリュック一つで特に計画も立てずに旅に出たくなります。
今回も読んでいる最中に無性に旅に出たくなりました。
「旅先で何もかもがうまく行ったら、それは旅行じゃない」と新刊の帯にも書かれれている言葉のように、計画をしっかり立てて何もかもを予定通りにこなしていくような予測可能な旅ではなく、現状の外のゴールのように予測が付かない旅に出たくなります。
さてどこに旅に出かけようかな。
でも考えてみるといつも旅に出ているようなものだな。
現状の外という旅に。