よく通る道沿いにある珈琲専門店のステンドガラスをとおして暖かそうな灯りが道を照らしていました。色とりどりの綺麗なその灯に手をかざせば冷えきった手を温めてくれそうな感じがしました。
ステンドグラスを通して見る光は、美しいとともにどこか温かく、私達を癒やしてくれるような感じがします。
ステンドグラス(stained glass)のstainは、日本語では「着色する」とか「染める」という意味です。
一般的にステンドグラスは、ガラスに金属酸化物を混ぜることで着色をしています。
私達のマインドも無色透明のガラスではなく、着色のされたステンドグラスのようなものです。
私達に入力された情報は、着色がされたマインドを通じて処理がされ、出力するときには入力されたものとは異なったものになっています。
たとえ無色透明で入力されたとしても、出力するときには何かしらの色が付いてしまいます。
マインドに付いた色は、人それぞれです。
色が付いてしまっていることが時に悪さをすることもありますが、色が付いているからこそ、人それぞれ違った個性的な表現をすることもできます。
美しく、温かく、癒やしてくれるような表現ができるのも、人のマインドにステンドグラスのように色が付いているからです。
ステンドグラスは一度着色をしてしまったらもう変えることができないと思いますが、人のマインドは幾つもの色をその時々で変えることができ、一度付いてしまった色さえも変えることができます。
自分に入った光を、自分を通じてどんな光に変えて外に出しているでしょうか。
それは温かい感じを与えるものでしょうか、それとも冷たい感じを与えるものでしょうか。
自分のマインドを変えれば、どちらの感じの光も外に出すことができます。