「はじめに、目次、第1章1」「はじめに、目次、第1章1」「はじめに、目次、第1章1」「はじめに、目次、第1章1」・・・・「はじめに、目次、第1章1」と繰り返された不思議な本を手にしました。
ところで、今日から組織向けコーチングプログラムCognitive Corporate Coaching Program (CCCP)」講師を養成する講座が始まりました。
その講座で教えるための参考文献として何冊か本を購入したのですが、そのうちの1冊が、先に述べた「はじめに、目次、第1章1」が何度も繰り返された本でした。
もちろん、そのような作りを意図した本ではなく、いわゆる乱丁本です。
「はじめに、目次、第1章1」のページ数の合計を数えると16ページでした。
昨日の記事「隠れた規則」をお読みになった方は、この数が何を意味するかもう分かりますね。
そうです、一折16ページで製本された本であったようです。
通常、本は、16(8)ページが一折になって、それを何折か合わせて1冊の本となります。
1折目 1?16ページ、2折目 17?32ページ、3折目 33?48ページ、 ・・・、10折目 144?160ページ
のように全160ページの本であれば10折分を束ねて製本します(本を横から眺めればその様子が分かります)。
本の乱丁は、1折(1-16)、3折(33-48)、2折(17-32)のように順番が狂って製本された時に起きます。
一方、落丁は何折り目かがそっくり落ちて製本された時に起きます。
今回手にした本は、1折目、1折目、1折目、・・・、1折目、1折目と、1折(P1?16)だけがなんと12折も繋ぎ合わされたて製本されてしまったようです。
そのような乱丁・落丁本にならないように様々なチェック機構があるようですが、それもくぐり抜けてしまったレアな本なのでしょう。
今まで本に『落丁、乱丁がある場合は交換いたします』と書かれていたのを何度も目にしていました。
でも、自分はそんな本を今まで手にしたことが無いので、まさか自分にそのような状況が起こるとは、この本を手にするまで思いもよりませんでした。
(裁断ミスで紙と紙が繋がっているケースはありましたが、自分で切れば済むので問題にはなりませんでした。また、誤字・脱字がある本はいくらでも目にしていますがそれは別の原因です)
製本する側も、それを防げずに出荷してしまったということは、そのような乱丁本が作られるとは予め想定していない原因で起きてしまったからかもしれません(想定外)。
或いは、ある程度こうなることも想定済みだったけど、それを対策するには費用がかかりすぎるために一定の割合で乱丁を許容していた可能性もあります(想定内)。
いずれにしろ、私は製本現場に詳しくないため、その裏事情が分かりませんので推測の域をでません。
しかし、この乱丁が想定外であったにせよ、想定内であったにせよ、このような不具合(乱丁本)の根本原因は、(製本するための)機械にあるのではなく、ヒューマンマインド(の使い方)にあると捉えるのが、「Cognitive Corporate Coaching Program (CCCP)」の根底にある考え方です。
その考え方で対処限り、世の中から落丁、乱丁本がなくなることはないでしょう。