コチ村を名残り惜しく離れた後は、ハンガリー屈指のリゾート地「ヘーヴィーズ」に向かいました。
ハンガリーは温泉大国で、首都ブタペストにも50近くの温泉浴場があり、全国各地にも温泉が湧いています。
その中でも「ヘーヴィーズ」にある湖は際立っていて、東京ドームほどの大きさの湖全体が巨大露天風呂となってり、周辺諸国からも多くの人が湯治のためにやってくるそうです。
一番深いところでは36mの水深があるので、のぼせて溺れないように浮き輪の着用が必要とのことです。
これから本格的なリゾートシーズンになるようなので、まだ入っている人はそれほど多くはありませんでしたが、ハイシーズンになると大勢の人がこの湖めがけて押し寄せてくるようです。
平均して夏は33度、冬でも26度の水温で、冬でも睡蓮の花が咲いているのだそうです。
温泉湖に繋がる水路にも紫色の睡蓮が咲いていました。
私たちは、温泉湖は外から眺めるだけにして、ホテル内の温泉に入りましたが、温泉湖でもホテルのプールでもプカプカと浮かぶ人達は、リラックスしてとても気持ちよさそうでした。
この地全体からリラックスできる雰囲気が感じられます。
国内だけでなく、国外からも保養や治療のためにヘーヴィーズを訪れる意味が良く分かりました。
ヘーヴィーズは、都会の喧騒から離れたリゾート地なので(といってもブタペストから100km程しか離れていませんが)、夜も鳥や虫の鳴き声しか聞こえません。
夜風に当たるためにバルコニーに出て空を見上げると、都会では見られないほどの星たちが空いっぱいにキラキラと光っていました。
その中で、東京でも見られる明るい星たちが作る星座も見つけることができました。
見ている位置は違く離れていても、同じ星(星座)が見られるのだなぁ、と当たり前のことに改めて関心しながら、ふと思いました。
そっか、ずっとずっと高い位置にあるから、遠く離れた場所である、ヘーヴィーズでも東京でも同じ星が見られるのだなと。
そうすると、その星たちが私達が持つゴールのようにも見えてきました。
抽象度の高いゴールであるからこそ、沢山の人がそれを見られるのだなと。
もし抽象度の低いゴールであれば、それを見られる人も限られてきてしまいます。
でもゴールの抽象度が高くなれば、高いからこそ、たとえ離れた地にいたとしても、多くの人にとってそれを見ることができるようになります。
もちろん、その高い位置にある星(ゴール)を見るためには、顔を上げる必要があるでしょう。
しかし、多くの人が顔を上げず、時には下を向いている時でさえ、その星(ゴール)は頭上で輝いているのです。
その星(ゴール)を見つけられるかどうかは、ただ顔(自己評価)を上げるだけなのです。