『マインドの教科書』の構成の都合上掲載できなかった「コラム」と「エピソード」の原稿があります。そちらを順次掲載していきたいと思います。『マインドの教科書』と共にお読みくださればと思います。
以下に掲載するのは、その中の最後となる11個目のエピソードです。
エピソード「Carry on the Legacy」
ルー・タイスは2012年4月に亡くなる直前まで、私たち一人ひとりが無限の可能性を持っていることを伝えることに対する情熱を持ち続けました。
亡くなる2週間ほど前の3月に『Head Coach』という組織のリーダー向けのプログラムが完成し、そのプログラムを展開するにあたり、ベテランのファシリテーター12名が集められ、トレーニングが開催されました。
そのトレーニング会場に、車椅子に押されて突然現れたルー・タイスは、ほとんど声も出ない状態でした。
そして、トレーニングを受けているファシリテーター達に向けて、マイクを持って、次のように言いました。
「I need you, now, to be my voice and carry on the Legacy.」
私にはあなた達が必要です。これから、私の声になって、このレガシーを伝えていって下さい。
これが公の場でルーが遺した最後の言葉です。
この言葉は、その場にいたファシリテーター達に対して伝えられましたが、そのファシリテーターだけでなく、ルーから直接・間接に学んだ全ての人に対して伝えられたメッセージだと私は思っています。
『マインドの教科書』では、そのルーが遺したレガシーを、ルーの声になったつもりで、皆さんに伝えさせて頂きました。
本書を読まれた皆さまや皆さまの関わる全ての人達が、ルー・タイスのマインドの原則を使い、人生をより豊かで幸せになることを祈念しています。
そして、このバトンを受け取った皆様に、ルーの声になって、このレガシーを誰かに伝えるために、バトンを受け継いでいって頂ければ嬉しく思います。
ルーにとっては、全ての人が、この世界をより良い場所にする仲間でした。
皆さまもその仲間入りをされました。
一緒に、この世界をより良い場所にしていきましょう。
私たちにはできます。
『マインドの教科書』
田島大輔著
苫米地英人監修
開拓社
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