今回のL.A.訪問ではマーク・シューベルト氏と会食を持つ機会にも恵まれました。
その会食には、ダイアン・タイス氏にも声を掛けさせて頂き、シアトルからダイアンも駆けつけてくれました。
ルー・タイスのコーチングを学んだことがある方はご存知だと思いますが、ダイアンはルーの奥様です。
ルーとダイアンは、1971年に教育機関であるTPI(The Pacific Institute)をシアトルで創立しました。
このTPIで、私達が学んでいるコーチングが40年以上を掛けて醸成されながら、全世界に広がっていきました。
ルー・タイスはコーチングの父と呼ばれていますが、ダイアンはコーチングの母とも言える存在です。
とはいえ、ダイアンは表舞台には出てこずに、影にTPIという組織をマネジメントすることに徹していましたので、ダイアンが講義などをすることはありませんでした。
ただ、ルーをダイアンが一方的に支えるという構図ではなく、ルーはTPIの先生として、ダイアンはTPIのマネジメントやマーケティングをするという役割分担をして、まさにお互いが欠かせぬ両輪としてTPIを築き上げてきました。
更には、ルーは偉大なる世界トップコーチですが、ルーから語られるエピソードなどを聞いていると、ダイアンがルーのコーチとしての役割もしていたことが分かります。
いわばダイアンは、世界トップコーチのコーチと言える存在であったと思います。
比較することに意味はありませんが、ルーがNo.1コーチだと言われるのだとしたら、実はダイアンがNo.1コーチなのではないかと畏怖と敬意の念を持って仲間内では言われるほどです。
80歳を超えた今でも非常にお元気で行動力も衰えていません。
シアトルでは日常ご自身で運転をされ移動されていますし、今回もお一人でシアトルから飛行機に乗って「ちょっとご近所に買い物に行ってくるわ」ぐらいの軽快さでロサンゼルスまで飛んできました。
とても、50歳の誕生日に末期ガンだと宣告を受け、生存率10%と言われた方とは思えないほどです。
そのガン宣告を受けた後も希望を失わず、ポジティブなアティテュードで治療にあたり、8ヶ月でガンは消え去り、以降再発もしていないそうです。
そのあたりのエピソードは「成功の暗号」に詳しいので是非ご覧下さい(この本は私がよく勧める本です。一時絶版になり入手が難しかったのですが現在再販されています)。
今回の会食では、ルーとの出会いから、TPI創業時のお話、TPIという名前の由来など、あまり知られることのない貴重な話をお伺いすることができました。
その最中、なんとダイアンが座って話している椅子の横には、椅子に手をかけたルーが立っているのが見えました。
ルーは大丈夫だよと言わんばかりの笑顔で私達を見てくれていました。
その光景に、ダイアンはルーも連れて来てくれたんだと、感動のあまり涙がでそうでした。
思いがけず、ダイアンだけでなくルーにも再会できた素晴らしい機会を頂くことができました。