プリンシプルを実行する

CCCPセミナー2日目。セミナー開始前から予期していなかった事態が発生しました。

セミナー会場を開けるための鍵の置かれていた建物(セミナー会場とは別のビル)が全館点検停電であったため、そのビルの中に入れないという困難な状況に立たされました。

そのビルの中に入れなければ、鍵も取れず、時間通りにセミナーを開始することができません。

そして、その問題をすぐに解決しないとセミナー参加者を外で待たせることにもなってしまいます。

開場までの時間の猶予は20分程度でそれほど多くはありません。

そんな緊迫した状況では「どうしよう。どうしようと」気が焦るばかりでパニックになってしまう人もいるかもしれません。

私たちは、一度パニックになってしまうと、(IQが下がり)頭を上手に働かせることができません。

そして問題を益々深刻化させてしまうことが多いものです。

 

私はこのような予期していなかったようなイレギュラーな状況に置かれた時に、いつも思い出し、実行するプリンシプルがあります。

それは、セルフコーチングのプログラム「TPIE」の中にあるUnit9のプリンシプルです。

(このプリンシプルは私のお気に入りのプリンシプルの一つなのですが、何故かこのプリンシプルに着目している人が殆どいません)

そのプリンシプルは、

「未知の状況、困難またはイレギュラーな境遇においては、何を知っているのかではなく、知っていることをどう行使するのかが重要だ。」

というものです。

 

今朝のケースは、このプリンシプルにある「未知の状況、困難またはイレギュラーな境遇」であるといえるでしょう。

そして、そのような状況では「知っていることをどう行使するのか」が重要なマインドの使い方だというのです。

なぜこのマインドの使い方が重要なのでしょうか。

それは「自分の知っていることをどう行使するか」にフォーカスすることで、コンフォートゾーンからその問題に対処し、そこからコンフォートゾーンを広げていけるからです。

「未知の状況、困難またはイレギュラーな境遇」は、言い換えるとコンフォートゾーンから外れた状況ということです。

私たちは、コンフォートゾーンから外れると、頭が働かず(IQが下がり)、身体も硬直し、十分なパフォーマンスを発揮できなくなるようになっています。

そのため、「未知の状況、困難またはイレギュラーな境遇」に置かれた場合、その境遇の方にフォーカスしてしまうと、コンフォートゾーンから外れた状況からスタートすることになってしまいます。

それではその状況(問題)をクリエイティブに解決することは難しくなります。

しかし、「自分の知っていること」というのはコンフォートゾーンの中のことなので、そこからスタートすれば、IQを下げることなく、(日頃からリラックスできる訓練を積んでいれば)リラックスした状態でその問題に対処することができます。そしてそこからコンフォートゾーンを広げていくことも可能となります。

 

私は今まで何度も困難な状況において、このプリンシプルに助けられ、発生している問題を見事に解決することができました。

今朝もこのプリンシプルを実行することで、問題の解決を図ることができ、無事に開場の時間に参加者の皆さまを迎え入れることができました。

昨日の記事では、「プリンシプルを身につけること」の重要性について書きましたが、プリンシプルはこのように使ってこそ真価を発揮します。

そして使えば使うほどのそのプリンシプルは自分のマインドの強い味方になってくれるものです。

6 Comments

  1. 阿部

    先日は大変お世話になりました。油性マジックペンの問題解決、予想外の解決法で素晴らしかったです(わざとやったわけじゃあないですよ~)。

    これは語学の会話でもいえることです。大半の人は、未知の場面に遭遇した際、未知の状況にフォーカスしてしまう。単語を知らないからしゃべれない。その場面に対応した未知の単語を探してしまう。一対一で。

    でも、実は、基礎単語(800?1000)を組み合わせるだけで、未知のことにはおよそ対処することはできます。

    プリンシプル、本質、原理原則、これら抽象度の高い視点に立脚することで、
    未知のことがらに対処していく、これが「クリエイティヴ」ということなのかな、と。

    • tajisuke

      先日はご参加頂きありがとうございました。

      また、プリンシプルに対応した素晴らしい事例をシェア頂きありがとうございます。
      なるほどと感動するとともに、更にプリンシプルの理解を深めることができました?

      あまりに素晴らしいので、こちらの事例はこのブログで紹介してもよろしいでしょうか?

  2. 阿部

    田島様、ご返信ありがとうございます。事例はご自由にお使いくださいませ。明日は、苫米地先生のセミナーに参加いたします。先生たちには貴重な学びの機会を作っていただき、大変感謝しております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

    • tajisuke

      ありがとうございます。事例ありがたく使わせて頂きます。学べば学ぶほどコーチングの奥が深さと面白さが分かっていきますね。ぜひ学びをご自身そして周りの方々をよりハッピーになるようお役立て下さい。

Trackbacks for this post

  1. 隠れた機能 | TAJIMA+
  2. 内側から始めよう | TAJIMA+

Leave a Comment