「苫米地アカデミー 2016年下期」が開講しました。このアカデミーでは毎期、マスターコーチとしてコーチングの基礎講義を担当しています。
参加する多くの人にとってコーチングを本格的に学ぶ最初の機会ともなる場でもあり、トップバッターで話す私がその半年間の方向性やコーチとしてのあり方(マインドセット)を決めてしまうことにも繋がるため、その責任を心地よく感じながらお話させて頂きました。
今日の講義のテーマは「パーソナルコーチングとコーポレートコーチング」でした。
このアカデミーでコーポレートコーチングについて纏まって話すのは初めてのことです。
今回コーポレートコーチングの話をするにあたっては、9月2日に安倍総理が『働き方改革実現推進室』の開所式へ出席した時の訓示を引き合いに出させて頂きました。
総理は、その訓示の中で次のように述べられました。
「・・・『モーレツ社員』、そういう考え方自体が否定される。そういう日本にしていきたいと考えている次第であります。・・・人々が人生を豊かに生きていく。同時に企業の生産性も上がっていく。・・・」
(訓示の全文は次のリンクを御覧ください。働き方改革実現推進室看板掛け及び訓示(首相官邸))
「モーレツ社員」という表現は1970年代の頃に流行った言葉で現在は使われることが少ないと思いますが、要は私生活を顧みず会社のためにすべてを捧げ長時間労働をするサラリーマンを意味するものです。
モーレツ社員という言葉自体は使われなくなっても、そのような長時間労働をする社員を抱えながら企業の生産性があがらない状況は今も変わりません。
むしろどんどん日本の企業の生産性は落ちているようにさえ感じます。
では安倍総理がいうところの『モーレツ社員』がいなくなり、組織の構成員それぞれが人生を豊かに生きつつ、企業や社員の生産性も上げていくにはどうすれば良いのでしょうか。
政府は、推進室を今月中に立ち上げてその議論をしていくようですが、私たちコーポレートコーチとしては、既に一つの解を持っています。
それが、これから私たちが広めようとしている「コーポレートコーチング」であります。
私もかつて会社勤めをしていたある時期までは「モーレツ社員」の一人であったと思います。
「モーレツ社員」ではなくなったのは、コーチングに出会い、マインドの仕組みや使い方を知り実践することで、短時間労働でも高い生産性を上げられるようになったからです。
本日のアカデミーでは、コーポレートコーチングのプログラムの全ては時間の都合でお伝えはできませんでしたが、その概略やポイントを聞かれた参加者の方々は、このコーポレートコーチングに対して大いに期待を抱いていただけたと思います。