カメラはレンズを向けた方向の映像しか撮ることができません。これは当たり前のことのようですが、自分に置き換えて考えてみるとその重要性がわかると思います。
写真を撮るときは、まず今記録に残したい被写体を全てのモノの中から選び出して、そこにレンズを向け、シャッターを切ると思います。
なぜ今その被写体を選んだのでしょうか。他にも沢山の被写体候補があったはずです。
その理由は、今それを何かしらの理由で重要だと思ったからです。
そして、重要だと思ったものにレンズを向けシャッターを切ります。
重要だと思わないものにはレンズを向けませんし、レンズが向けられなかったものは当然のことながら写真として記録されません。
カメラを使わなくても、私達は刻々と何かにレンズを向けています。
レンズを向けるのは、自分が重要だと思ったものです。
そして、まるでカメラのレンズを通して見ている時のように、ごく限られた景色を見ています。
では、何が重要だと思うものを決め、私達のレンズを向けさせるのでしょうか。
それはゴールです。
ゴールがレンズを向ける先を決めているのです。
レンズが向けられないものは認識さえされません。
いつも同じ被写体しか見えていないのだとしたら、ゴールを変え、レンズを向ける先を変える必要があります。