今回の旅を計画した当初の目的はコーチの語源であるコチを訪ねることですが、そのゴールを設定したことにより、コチだけではなく、そこへ至る前後で周辺のいくつかの地を訪れることになりました。
ハンガリーに着いてから何箇所かを巡り、まだコチへ至る道中にいます(こちらの情報は改めて紹介していきたいと思います)。
コチにたどり着くというゴール達成も私にとって大事なことですが、併せてゴールを設定したことによって新たに見えてきたものも同じように私にとって大事なことだと感じます。
言うなれば、ゴールを設定したことにより今まで見えなかったことが見えるようになる(スコトマが外れること)こそが、ゴール設定の醍醐味や楽しみとも言えるでしょう。
今回もコチを訪れるというゴール設定によって、出発前から出発後の道中でも様々な新たなものが見えてきました。
コーチの語源がハンガリーのコチという村であることは、コーチングを学ぶ中で知っていましたが、コチへ行くというゴール設定をしてからはじめて、実際にコチはどこにあるのかをインターネットで調べ、それを知ることができました。
とはいっても、コーチの語源はコチであるということと、コチがどのあたりにあるのかという地図上の情報以外は直ぐには手に入れることができませんでした。
そして「地球の歩き方 ハンガリー」を買ってみましたが、300ページあるそのガイドブックのどこにもコチという村のことは出ていませんでした。
その時点で、これはゴールにすべきだ、この旅は間違いなく楽しくなるとの確信を深めることができました。
もしかしたら、調べても良くわからない、だから止めようというのが普通の感覚なのかもしれません。
しかしながら、コーチングでは達成方法が分からないゴールこそが良いものとされており、それを教えるコーチとしては、分からないことこそ燃えてくるマインドの使い方が身に付いているようです。
実際にハンガリーの地に立ち、幾つかの興味深いところを廻りながら、ゴール設定当初に抱いた「分からないからこそ、この旅は間違いなく楽しくなる」との確信は、事実へと変わっていっています。