神宮外苑を歩いていたら歩道上に建てられたその付近を示す地図に目が止まりました。その地図の向こう側は新国立競技場の建設地にあたり、最近まであった国立競技場や日本青年館が解体され、明治公園もフェンスで囲われて以前の面影が無くなっていました。
そのため地図と目の前の光景は違う状態となっていました。
地図は以前のある時点の情報を平面上に表現したものであり、リアルタイムの情報を表しているものではありません。
そのため地図には掲載されていてもその建物が既に存在しないことが起きます。
このことは当たり前といえば当たり前なのですが、私達の日常では地図のように古い情報に基いて判断していることが往々にしてあります。
目の前にある実際の光景と地図とを見比べてその状態を確認できるのであれば、この地図は古いなと判断できますが、リアルタイムで実際の状態と見比べて判断できる情報ばかりではありません。
私達の持っている情報は基本的に過去のものです。
その過去の情報が今もそのまま使えるものももちろんあるでしょう。
でも世界はダイナミックに変化しています。
この瞬間、瞬間にも変化しています。
よく日本が変わらないととか、世界が変わらないととか言いますが、変わっていない同じ瞬間は一度としてありません。
現状維持をしているとついついそのことを忘れてしまいがちです。
自分の持っている情報は常に過去のもの、そして世界はいつも変化していることを忘れないようにしましょう。