私が会社員を辞めて良かったなぁと感じることの一つに「忘年会」があります。会社員時代、12月=「忘年会」というぐらい、連日のように「忘年会」がありました。
自分が所属しているグループ(課)、部門、同期、同僚、以前に一緒に仕事をしていた元同僚などなど、それこそ毎日のように違うメンバーで「忘年会」がありました。
カレンダーに隙間があれば、すぐに「忘年会」が入り込んでくるぐらいに(更にスケジュールが合わず「忘年会」ができなかったグループ(仲間)では漏れ無く「新年会」が企画されていました)。
その中には楽しい仲間との「忘年会」もありましたが、気の乗らない「忘年会」も沢山ありました。
連日のように夜遅くまでお酒を飲み食べるので12月は体重もだいぶ増えていました。
そして1軒で終わらず、飲み屋を何軒もハシゴすることもしばしば。
もちろん次第に身体は疲れてきて仕事のパフォーマンスも自然と下がっていたことでしょう。
私は、会社員を辞めてから(実際にはコーチングを学び始めてからなのでもう少し前からですが)、お酒をピタッと辞めてしまったので、いわゆる「飲み会」に参加するという習慣が全く無くなりました。
日ごろ「飲み会」やろうとか、「今度飲みに行こうね」とか、12月だからといって「忘年会」をやらなくちゃという気持ちも全く湧いてきません。
忘年会を辞書で引くと『年末に、その1年の苦労を忘れるために行う宴会(出典:デジタル大辞泉)』とありました。
なるほど。確かに会社員を辞めてから僕は一切苦労はしてないからな。
忘れるための苦労もなければ、そのための宴会も必要ないですね。
私のイメージでは、「忘年会」というのは日ごろ Have-to で仕事をしている人達が、溜まったストレスや憂さを晴らすためにやっていたような感じがしてなりません。
もちろん「忘年会」に『その1年の苦労を忘れるために行う宴会』以外の機能を持たせている人もいると思いますし、それ以外の機能の中には楽しい部分や重要なものもあるかもしれません。
でも(その楽しい部分や重要なものなどの)それ以外の機能は、別に12月や「忘年会」にわざわざその機能を持たせなくても日頃からやっていれば良いのではないかと感じています。
この世の中が Want-to で仕事をする人ばかりの世の中になったら、果たして「忘年会」なるものはその時も存在しているのでしょうか。