コーチには我慢が必要です。なぜならコーチは答えを言えないからです。
相手のスコトマ(認知的・心理的な盲点、いま気づいていないこと)に先に気づいても(たいていコーチが先に気づきます)、それを直接相手に言うのではなく、相手が気づくように適切に導く必要があります。
答えが分かっているのに伝えずにいるのは、実際かなりの我慢が必要です。
答えを相手にすぐ求める人は、答えを相手にすぐに言ってしまう傾向があります(もちろんその答えが正しいとは限りません)。
コーチとして我慢できるようになるには、すぐに答えを他人に求めるのではなく、自分で答えを考える癖を付けるといいでしょう。
導き出した答えが必ずしも正しい必要はありません。
自分で考えて自分なりの答えを導いてみることが大切です。
自分で答えを考える癖を付ければ、答えを自らが見つけ出した時の素晴らしさを体験することができるでしょう。
そして、人は自らが答えを探し出せるのだという信念を持つこともできるでしょう。
誰かに答えを聞きたくなったら、グッと我慢して、まず自分なりの答えを出してから聞いてみてください。
それがコーチとしても必ず役に立ちますし、なにより自分の隠れた素晴らしい可能性をに気づくのに役立つでしょう。