ホテルの部屋に暖炉がありました。暖炉の柵の向こう側で炭が真っ赤に燃え、そこから火が立ち上り、炎がメラメラと揺れていました。
暖炉にあたろうと近づいて冷えた手をかざしてみると、まったく暖かさを感じませんでした。
どうやら暖炉を模したエアコンのようです。
その時、赤いランプは付いてましたが暖房のスイッチは入っていませんでした。
遠くから見ていると本物の暖炉のように見え、良く出来ているなと感心しました。
私たちの持つゴールも、それが心から望むゴールなのか、それとも単に良さそうだからとただ設定されたゴールかは、その人に(暖炉のように)あたってみると分かります。
イミテーションのようなゴールは、その人から(そのゴールから)発せられる熱を感じません。
心から望むゴールは、逆にどんなに隠そうとしても、熱が発せられそれを感じることができます。
コーチはそのゴールから発せられる(或いは発せられない)熱を敏感に察知します。
それはどんなに取り繕っても非言語で分かってしまうものです。
心から望む利他的なゴールは、本物の暖炉のようにその熱で人を温めることができるでしょう。