個人だけでなく、業界にも常識や信念があります。業界とは、同じ業種で働く人々が作っている一つの社会のことです。業界内では、その業界に携わる人達が共通して持っている常識や信念があります。
その業界の常識や信念は、その業界ならではのスコトマ(認識できていないもの)を作り出します。
業界が抱える問題や課題は、その業界の常識や信念によって隠れてしまっているスコトマが作り出しているので、その業界の常識や信念をもってそれを解決することは非常に困難になります。
仕事をしている人であれば、どこかの業界に関わっています。
そして、その業界の常識や信念がにいつのまにか自分の常識や信念として取り込まれています。
現状の外を目指すには、自分の常識や信念を変えていくことが必要になってきますが、自分という視点だけでそれを変えていこうと思っても難しいものです。
知らず知らずのうちに大きな影響を受けている業界という視点、更に業界を超える視点が必要です。
視点を上げるのが難しければ、いくつかの業界に自分が身を置くことで、自分が今まで持っていた業界の常識に気づくことができるでしょう(その時点で、視点も上がっています)。
現代は、一人の人が一つの業界で一つだけの仕事をしている時代では無いと思います。
まずは、自分が属する業界を増やしてみてましょう。
もちろん今までにない業界を自らが創っていくのもよいでしょう。
でも業界を創った後にその業界に自分が囚われないことが重要です。