欲しいものは自分で作る

プラネタリウムを作りました。 7畳間で生まれた410万の星、そしてその後

少し前ですが「音空間」主催のイベントでプラネタリウムホールに行きました。

そのプラネタリウムホールは星の一般投影は既に行われておらず多目的ホールとして貸し出しがされていました。

リクライニングシートを倒し、星の映らない真っ白な円形の天井を眺めていたら、突然かなり前に読んだ本を思い出しました。

 

それは『プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星』というプラネタリウム・クリエーターの大平貴之さんが書かれた本です。

大平さんは、小学生の頃からプラネタリウムの自作に取り組み、 大学時代にはアマチュアでは例のないレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」の開発に成功しました。

その当時のプラネタリウムで映し出すことができたのは数千個程度の比較的明るい星だけであったようですが、大平さんは自作で、それまでの100倍以上にあたる150万個の星を映し出す「MEGASTAR(メガスター)」を趣味の範囲で製作してしまいました。

その本には、その製作に至る過程が書かれていましたが、誰もやったことのない前代未聞の星の数を映し出すために、自作で試行錯誤を重ねながら完成に至るストーリーに惹きつけられ興奮しながら読んだことを今でも覚えています。

当然、誰も作ったことのないプラネタリウムを製作するのですから、製作キットが売られているわけではありません。

そして、学生で予算も限られていることから、必要な部品は自らが手作りしたり、安価な他の用途の部品を探して組み合わせたりする必要がありました。方法も新しく見つける必要がありました。

本当に欲しいものは、世の中になくても、方法が分からなくても、自分で作ってしまえるものなのだな、と説得力を持ってその本から学びました。

その本を通じて得た「本当に欲しいものは自分で作る」というマインドの使い方は今にも活きているような気がします。

 

今回のイベントで久しぶりにその本を思い出し再読してみようとAmazonを検索してみたところ、改訂版がでており、以前の続きも書かれているようでしたので、早速読んでみました。

プラネタリウムを作りました。 7畳間で生まれた410万の星、そしてその後プラネタリウムを作りました。 7畳間で生まれた410万の星、そしてその後

その後も大平さんは、更に星の数を増やしギネスにも認定された2200万個もの星を映し出すプラネタリウムを製作されていました。

以前読んだ時はコーチングを学ぶ前でしたが、この改訂版をマインドの使い方という視点で読むことで、改めて現状の外のゴール、そして「本当に欲しいものは自分で作る」というマインドの使い方の理解を深められたような気がします。

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