銅製の手作り「薬味卸し金」が届きました。この卸し金は、現在東京唯一の銅おろし金職人である勅使河原隆さんが手打ちで製作されたものです。
薬味用なのでサイズは小さいですが、硬質の銅板に「立て刃」が丁寧に美しく刻まれています。
このような「立刃」の高さと鋭さは、決して機械打ちでは作れないそうです。
その高さと鋭さが、薬味の細胞を潰さずに切断することを可能にし、食材の味と香りを高めてくれます。
また、機械打だと均等に刃が整列していますが、手打ちの卸し金はあえて手作業で不均一に仕上げてあるとのこと。
そのほうが食材の繊維が絡まず、かつ均等に卸せるようです。
この「薬味用の卸し金」は、注文して半年以上が経ってやっと届いたものです。
やっと、と言いいましたが、実は今日届くまで注文したことをすっかり忘れていました。
この卸し金を見つけ、欲しいと思い注文してからは、今まで意識には上がってきていませんでした。
私たちのマインドも、このように無意識に対して本当に欲しいものを注文を出しておけば、後は忘れていても、いつの間にかそれが実現していることがあります。
それを手に入れていることが当然の自己イメージが無意識にあれば、後は無意識が勝手にそれの実現に向かって働いてくれます。
そのため、今手に入れている現実は、それが今の自分にとって良いものであれ、不満なものであれ、いつか自分の無意識に対して出した注文である可能性が高いのです。
何か物を買うときに、わざわざ自分にとって気に入らないものや好みではないものを注文することはしないでしょう。
でも自分の無意識に対して注文している自己イメージはどうでしょうか。
意外に、望まない自分、不満な自分、できない自分を無意識に対して注文していることが多いものです。
自分の無意識に対して出す注文に気をつけましょう。
それが後から手に入るものなのですから。