今日は依頼を受け動画撮影をしました。用意して頂いた演台の後ろに立ち、カメラに向かって話したのですが、その時ふと気が付きました。
そういえば、演台を使っての講演や講義は普段していないなと。日頃、講義などで人前で話す時は、聞いている方々に対して全身を晒して話をします。
いわばノーガードの状態です。
演台を使わないのは受講者との間に壁を作らないことが目的の一つです。
なぜ壁を作らないのかというと、特に私がコーチングの講義をする場合は、話している内容だけではなく、どう話しているのかという非言語の情報を多く伝えたいからです。
人前で話すといった時、何を話すかという内容に意識が行きがちですが、それに加えて、どう話しているのかという情報が相手に伝わっているを忘れている方が多いものです(特に人前で話すのに慣れていない場合)。
でも、相対で話す場合に伝わる情報としては、どう話しているのかという非言語の情報の方が多いはずです。
もし話している内容だけが重要なのであれば、それは活字にして本などで読んでもらえば事足りるでしょう。
全身を晒して情報を伝えることを選択するのは、そういった話している内容以上のことを聞き手に伝えたいからです。
何を話すかだけでなく、どう話すかまで含めて意識できれば話し方も自然に変わっていき、伝えたい事を相手により多く伝えられるようになるでしょう(そのうちそれが無意識にできるようになります)。