日本生産性本部が「日米産業別労働生産性水準比較」において、日本のGDPの7割超を占めるサービス産業の労働生産性が米国の5割にとどまるとの調査結果を発表しました。
【出典】日本生産性本部 2016年12月「日米産業別労働生産性水準比較?」「?概要」
その発表を紹介した日経新聞の記事には、生産性が低水準にとどまっているのは「IT(情報技術)の導入が遅れているのが主因とみられる」と書かれていました。
果たして、それが本当の主因なのででしょうか?
コーポレート・コーチングでは、それが主因だとは考えていません。
生産性を含め組織が抱える問題点には様々なものがありますが、それらの問題点の背景にあるのは組織の構成員のマインドの使い方にあると考えます。
仮に原因が構造的・物理的なものであったとしても、(構成員の)マインドの問題として捉え、この部分にアプローチすることで、それらの問題点に根本から対応することが可能になると考えています。
このことに気づかない限り、いくらIT技術を導入したとしても、生産性を上げることは難しいでしょう。
実際、この20年の間に、携帯電話が普及しその場から瞬時に連絡ができるようになったり、インターネットを使い世界中の情報に瞬時にアクセス可能になったり、コンピューターの処理速度は飛躍的に上がりましたが、GDPは500兆円前後で推移したままであり、日本の生産性は上がっていないと言えます。
そこで、このような日本を始めとした生産性の低い現状を打破するために、組織向けコーチングプログラムとしてCCCP(コグニティブ・コーポレート・コーチング・プログラム)を作り上げました。
もちろん単に生産性を上げれば良いのではなく、組織の構成員一人ひとりがハッピーとなることも極めて重要な要素です。そのため、CCCPでは構成員の幸福と生産性の向上を同時に達成できるようなマインドの使い方を盛り込んでいます。
今夏、念願のCCCPのテキストが完成し、10月11月と2回(誰でも参加可能な)オープン開催を行いました。
そして、昨日と今日2日間に亘って、遂に組織(コーポレート)に対してこのCCCPを実施することができました。
更には、年明け以降、既にいくつか組織へCCCPを導入することが決まっています。
このプログラムを受講する人が増えれば増えるほど、日本の生産性は高まるとともに、ハッピーな人も増えていきます。
これからどんどん組織にCCCPが広まりその成果が現れた頃に、「あそこから始まったよね」と言える記念すべき日となりました。