国宝にも指定されているお城の外堀の傍らに目を惹く郵便ポストがありました。
なんと、赤い郵便ポストの上に立派なミニチュアのお城が鎮座していたのです。
確かに目立ちますし、お城に来たんだとの意識も高まりますが、その異質な組み合わせから、どういう意図を持ってお城を郵便ポストに載せてみようと思い立ったのかは分かりかねてしまいます。
郵便ポストの本来の機能は物を置く台ではないのだから、何もその上に載せなくてもいいのにと思ったりもします。
もしかしたら、観光名所として盛り上げようと考えている時に、たまたま郵便ポストに目が止まり、その上にお城のミニチュアを置いてしまえ、と誰かが思ったのかもしれません(郵便ポストだから郵便局の人が考えたのかな?)。
いずれにしろこの発想は常識にとらわれていては出てこないものだなと感じました(その見た目のセンスが良いかは別として。いやセンスが良いかどうかもまた常識に関係していますね)。
それとも、単に私の常識には無かっただけで、他の人にはポストの上にお城を置くのは普通の発想でしょ、と思われるのかもしれません。
或いは一度このように写真を見てしまえば、特に違和感無く普通だと受け入れてしまうかもしれません。
(普通だとしたら誰の目も惹かないので、やはり普通では無いのだと思いたいですが)
私たちは、いつも無意識に自分の持つ常識(信念)に囚われており、自由な発想をするのを妨げられています。
その常識を打ち破るには(自分の常識に気付くには)、自分にとって異質なもの(自分とは常識が違うモノや人)に触れる機会を増やす必要があります。
もし自分の常識と同じモノや人とばかり接していたら、やはり自分が囚われている常識には気づかないでしょう。
そして、今の自分にとって異質なものとの出会いは、やはり現状の外のゴールがその多くをもたらしてくれるものです。