東京では台風の影響もあり昼間から激しい雨が断続的に降っています。昼過ぎに東京の西側にある八王子で用事を済まし都内へ向かっている途中、激しく降っていた雨がやみ、青空とともに大きな虹が出ていました。
ちょうどその時、私のいる場所から30kmほど東側に位置している東京都区内にいる方から連絡があったので、「青空で虹が綺麗に出ている」と言ったところ、「こちらは真っ暗で激しい雷雨が降っていて外にも出れないほどだ」と返答がありました。
同じ東京都の中にいながらも、西側では虹が出ていて、東側では雷雨と全く様相が異なりました。
その時、私が言った「青空で虹が綺麗に出ている」という情景を臨場感を持って相手に受け取ってもらった感じが全くしませんでしたし、私には「真っ暗で激しい雷雨」というのが目の前の青空からは想像できず臨場感を得られませんでした。
ある瞬間に、人は何かしらに臨場感をもっています。
その瞬間に、臨場感をもっているものは人それぞれ違います。
その瞬間に臨場感をもつ対象が違う同士が会話(やメール等)をした場合、伝える内容は相手に伝わりにくくなります。
相手に自分の言っていることが伝わらない、相手に自分の話をちゃんと聞いてもらえてないと悩んでいるケースでは、相手が今何に臨場感をもっているのかを無視してコミュニケーションを進めようとしている場合が多いです。
コミュニケーションをする場合、人はそれぞれ臨場感を持っているものが違うということを前提として、どうやったら臨場感を共有できるのかを工夫してみて下さい。
(写真を整理している時によく見たら虹の外側に薄っすらともう一つの虹が写っていました。2重の虹が撮れたなんてラッキーです)