昨日の続きです。初めて会社を作った私は、法人の銀行口座を作るためメインバンクにしようと決めていたある都市銀行へ申請に行き、連絡を待っていました。
申請から1週間ほど経ったころX銀行の担当者から電話が入りました。
銀行(X)「今回は御社の口座開設を見合わせたいと思います」
田島(T)「??」
T「理由は何ですか?」
X「総合的に判断した結果です」
その電話が来るまで、口座開設ができないなんてまったく思ってもいませんでした。
個人としての「口座開設は簡単にできる」という信念(Belife)を持っていたことから、法人では口座開設ができないこともあるということを事前には考慮せずX銀行にしか申請をしていませんでした。
もちろん申請書類には「口座開設をお断りする場合があります」とは書いてありましたが、自分がその対象になるとは露ほども思わず、半ば読み飛ばしていました。
法人口座が開かれないと、事業用の決済や社会保険料の支払いなどが法人名義ですることができません。
その後事業を進める上での会社の信用にも関わってきます。
法人は私とは別人格ですが、まるで私自身の存在を否定された時と同じように、新しく立ち上げた会社の存在を否定されたように感じました。
会社をスタートして早々にそんな所でストップが掛かるなんで、会社設立前は想像もしていませんでした。
納得がいかず暫くX銀行の担当者とその電話で話しましたが、X銀行とのこの問題を解決するには時間が掛かりそうだと感じました
そこで、エフィカシーを下げず「(ゴールを達成する)方法は何か別にあるはずだ」と考え、次の対応策をすぐに考え始めました。
そして別の都市銀行YとZへすぐに申請に行きました。
都市銀行Yでは、他の方のサポートもお借りしたところ、なんと申請の次の日には口座開設ができました。
更に、都市銀行Zからも申請から1週間程度で問題無く口座開設の連絡がきました。
そのためその後の必要な手続きをスムースに進めることができました。
「なんだ問題無く口座開設できるじゃんか」と確信を深めた私はX銀行の口座開設に再度臨むことにしました(私は諦めません)。
どうして最初にX銀行をメインバンクにしようと無意識に判断した(Attitude)かというと、親類にX銀行の現行員や元行員が何人もいたからです。
そのためX銀行は私にとっては馴染みがあり(Comfortzone)、特に深く考えることもなく当然のようにX銀行を選択していました。
でもはじめからZ銀行に行っていればすんなりと銀行開設ができていたかもしれないのです。
私にとって馴染みのあるものが視野を狭め選択肢を限りあるものにしていたのです。
このように私自身のその時の信念(Belief)、無意識の判断(Attitude)、コンフォートゾーン(Comfortzone)などが、新しく立ち上げた会社でのパフォーマンスに影響を及ぼしました。
この経験での気付きは経営者としてその後会社を発展させていく際に何に気をつけなければならないかを私に教えてくれました。
さて、X銀行の口座開設への再チャレンジはどうなったのでしょうか。
To be continued.
【法人銀行口座開設体験談】
Part 1 「信念の使い分け」
Part 2 「馴染みが選択肢を狭める」<今回の記事>
Part 3 「後に続く道を作る」
Part 4 「転んでもタダでは起きない」
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