『マインドの教科書』が1月18日に発売されました。本書はセルフコーチングの基礎から実践までを体系的に一冊で学べ、実践できる本として製作しました。
私が今までコーチングを学んできた中で、自分にとってこういった本があったら良かったなと思っていた本を作りました。ですので、コーチングをこれから学ぼうとしている初学者の方から、プロのコーチまで学べる本格的な理論書であり実践書となっています。
認知科学をベースとしたセルフコーチングの理論や実践方法は、今までも認知科学者の苫米地英人博士の様々な本で紹介されてきました。
しかし、それぞれの本には出版社の意向やテーマがあり、重点が置かれているポイントも異なるため、1冊の書籍で理論・プリンシプル・ワーク・用語集までが体系的に学べるものは今までありませんでした。
多くの人が自分が心から望むゴールを見つけ、それに向かって幸せで豊かな人生を送っている世の中を早期に実現するためにも、コーチングの普及を加速させていく必要性を常に感じています。
その上で、当面のコーチングの普及目標を日本人口の2割2500万人としました。
その実現には様々な活動が必要となりますが、その実現方法の一つとして、1冊でセルフコーチングが学べ・実践できる本の必要性を強く感じて、昨夏より執筆を行い、約半年かけて完成しました。構想から入れると約10年掛かったともいえます。
本書のベースとなっているのは、コーチングの創始者ルー・タイスが開発し、苫米地英人博士が再構築した『TPIE(Tice Principles In Excellence)』というセルフ・コーチング・プログラムです。
ルー・タイスが、高校教師から独立して、米国シアトルに教育機関「TPI(The Pacific Institute)」を創立したのが1971年です。それから今年で50年となります。
つまり、ルー・タイスから始まったコーチングは記念すべき50年を迎えたということです。
そこで、ルー・タイスの最後の直弟子であり、ルー・タイスのレガシーを世の中に広めていくことをミッションの一つとしている私は、先程のコーチング普及の目標と併せて、コーチングの歴史50年に相応しいメモリアルなものを後世に残したいとの思いがありました。そして、その思いを実行し、本書を上梓することができました。
そのため、本書には50という数字に自分なりにこだわりを持って取り組んだことがあります。
その一つが、50個の書き下ろしのワークです。
単にマインドの知識を学んで終わりではなく、実践するからこそマインドの使い方は上手になっていきます。
とはいえ、どのように実践していけば良いのかを自分で見つけていくのは大変なことだと思います。そのためプロのコーチがいたり、セルフコーチングのプログラムがあるわけですから。
そこで本書では、各章の終わりに、日常で実践できるワークを掲載しました。そのワークに取り組んで頂くことで自然とマインドの使い方が上手になっていくように設計しています。
すべてのワークが簡単だとは言えませんし、筋力を付けるにはある程度の負荷を掛けることが必要なように、ある程度の負荷が掛かるワークが多いのですが、プロコーチが使っているコーチングのエッセンスを盛り込んだ、取り組みがいのあるワークとなっていると思います。
もう一つの50は、巻末にコーチングの用語を50個取り上げて解説を試みたことです。
コーチングを学びはじめてはじめに戸惑うのは、学校では習ったことがない新しい用語がたくさん出てくることです。コーチングを本格的に学ぶ方は、自らいろいろな書籍を参考にしながら工夫してコーチングの用語の理解をしていくと思います。
それだと一体どれくらい用語を知る必要があるのかがなかなか分からず、これまでも用語集はないかというご要望もたくさん聞いてきました。そのため、本書ではコーチングを理解する上で必須となる50個の用語を取り上げて解説しました。
最初は用語集だけみてもあまり理解できないかもしれませんが、マインドの教科書を繰り返し読み返し、ワークを実践していく中で、折に触れてその用語集を見ていただくと、用語同士の繋がりや、コーチングの巨大な全体像と奥深さが分かってくると思います。
『マインドの教科書』には、ルー・タイスから始まったコーチングの王道50年の圧倒的実績と苫米地博士監修の認知科学に裏付けられたセルフコーチングの真髄を惜しみなく書きましたので、是非多くの人に手にとって頂ければ嬉しく思います。
また、本書の構成の都合で、掲載できなかった原稿もあります。
その未収録原稿も順次こちらブログで公開していきたいと思っていますので、そちらも楽しみにご覧頂ければ幸いです。
『マインドの教科書』
田島大輔著
苫米地英人監修
開拓社
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