定価3兆円と書かれた本をわずか1,620円で手に入れました。
この本は文房具好きの小学生が一年間掛けてコツコツと書いて夏休みの自由研究として提出された『文房具図鑑』を元に書籍にしたものです。
この図鑑に書かれれている絵も解説も全て手書きなので、字も絵も小学生らしく愛らしく感じられます。
ただ実際に中身をよく見てみると、書かれた一つひとつの絵も解説も、大人が舌を巻くほどの観察眼によるものであることが分かります。
その観察眼は、文房具が圧倒的に好きであることから養われたものでしょう。
好きだからこそ、きっと誰に止められても書いたのだと思える程の迫力も感じられます。
更にはその好きを止めることなく後押ししながら成長を促したドリームサポーターの親御さんの愛情も伝わってきました。
この本は文房具に関する情報だけでなく、圧倒的に好きがもたらすパワーを感じられる素晴らしい図鑑でしょう。
その好きは周りの大人達をも感動させ、書籍にまでなってしまったのですから。
裏表紙には小学生らしく「定価3兆円+税」と値段が書かれていましたが、この好きという価値は決して3兆円でさえ大げさではなく、値段の付けようがないほどの価値を持っていると思いました。