車で移動していると幹線道路にトラックが目立ち各所で渋滞を起こしていました。今日20日は五十日に当たるので交通量が多ったのかもしれません。「五十日(ごとおび)」とは、毎月5日、10日、15日、20日、25日、月末を指す言葉です。
「五十日」は、給料支払日だったり、様々な機関の期限の日として設定される場合が多い日です。
そのため、各機関の窓口の混雑が集中したり、自動車通行量が関連して増加し、渋滞が発生したりします。
「五十日」を物事の境界日や期限日に設定するのは、感覚的に5とか10とかが区切りとしてシックリきたり、分かりやすく覚えやすいからでしょう。
たいてい特別な理由がなければ、いつまでと期限を決めたり、毎月の指定日を決める際は無意識に「五十日」にしまうと思います。
そういう慣習は、いつの間にか私達の信念も作っていきます。
コーチングの父 ルー・タイスは、セミナーなどで休憩に入る際は”Thirteen minute break(13分間休憩)”などと中途半端な数字を言っていました。
休憩時間も、たいていは「5分間休憩にしましょう」とか「10分間後に再開しましょう」などと、5や10という区切りの良い数字に無意識に設定してしまうと思います。
でも、本当は6分間でも良いはずですし、11分間でも良いはずです。
ルーは、そんな私達の能力とは関係の無い、或いは能力を制限してしまう思い込み(信念)を壊そうと、ワザと切りが悪く違和感を抱く数字を言っていたのでしょう。
“Thirteen minute break”というフレーズを聞いた時、ルーは根っからのコーチなんだなと思ったことを強く覚えています。
「五十日」など切りのいい数字を設定しようと思った時は、思い出して下さい。
この日にちや時間の設定は、私達の能力や可能性を制限していないだろうかと。