アンコール・ワットから東に50kmほど離れたベン・メリア(花束の池)は、宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』の空に浮かぶ島のモデルともいわれている遺跡です。
現在も修復が施されないまま崩壊が進み森の中でひっそりと埋もれており、発見当時の姿を目の当たりにできます。
熱帯樹が建造物を覆い、熱帯樹の伸長と倒壊とともに建造物が崩壊しており、自然の持つ抗えない強い力を感じられます。
ジャングルの蔓が天然のブランコに。
遺跡のいたるところに遺跡を守る5つ頭のナーガ(蛇神)が配置されていました。
木には蛇が巻きつき、近寄ると舌を出し威嚇してきました。もしかしたらナーガ?
遺跡のあちこちにポルポト政権時代に埋められた地雷を撤去したことを示す赤い石柱が埋められていました。
2003年以降に438個の地雷が撤去されましたが、周囲4.2kmと広大な遺跡の敷地内には今なお地雷が埋まっている可能性があるそうです。
現在見学可能な遺跡内の地雷が撤去されるまでは軍が同行しないと見学することができなかったそうです。
崩壊された遺跡がかえって想像力をたくましてくれるおすすめの場所です。