平均という幻想

平均思考は捨てなさい

学校や会社などの組織において多くの人が、窮屈で生きづらさを感じているのは何故なのでしょうか。

学校がまるで決められた製品を効率よく製造する工場のようになってしまっているのは何故なのでしょうか。

その原因は、世の中の多くの学校や会社や社会が「平均主義」のもとに設計され運用されているからです。

 

内閣総理大臣が開催する『教育再生実行会議』により6月1日に纏められた第十一次提言『自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子供を育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上』では、「子供たちが自らの個性を発揮し、自信を持って未来を切り開く」ことが目標として掲げられています。

この提言どおりに、子供たちが自己肯定感を高め、自らの個性を発揮するには「平均主義」で設計されている教育システムからの脱却が不可欠です。

 

では「平均主義」とは一体どのようなものなのでしょうか。

それを理解するには、

『平均思考は捨てなさい〜出る杭を伸ばす個の科学〜』(トッド・ローズ)

平均思考は捨てなさい

を読まれることをおすすめします。

本書により「平均主義」についてその歴史的な成り立ちから理解できるとともに、なぜ学校が工場のようになってしまっていて、子どもたちや先生や親たちがその中で苦しい思いをしているのかが分かるでしょう。

 

私はリバティーコーチングを教育機関と位置づけ、教育方法としてコーチングを普及する活動をしています。

このコーチングにおいて最も重要なのはゴールです。

コーチングでは、ゴール設定のルールとして次の3つものを学びます。

・Want-to(心から望むゴール)

・現状の外側(抽象度の高いゴール)

・バランス・ホイール(人生の各方面のゴール)

ただ、このゴール設定のルールを知識として学んだだけで、すぐにゴールが見つけられるかどうかはまた別の問題があります。

これらのゴール設定のルールは「平均主義」とは対極にあるものだからです。

「平均主義」のシステムの中で、「平均思考」に慣らされていると、このルールに基づくゴールは見つけるのが難しくなります。

「平均思考」ではないプロのコーチを付けてゴール設定を助けてもらえば、それらのゴールが見つかる可能性が高くなります。しかしながら、一人でゴール設定をする場合には、そのルールに基づくゴール設定を今までしたことがない人がほとんどなので難しさが伴います。

ちなみに、この3つのルールは今の公教育では教えてくれません(私は学校で教わったことがなかったから、自分がそれの伝え手になろうと思ったのがコーチングの世界に入ったキッカケです)。

子供たちが自己肯定感を高め、自らの個性を発揮する未来にするためにも、先の3つのルールに基づくゴール設定が不可欠です。

 

すでに学校教育を卒業し大人になられた方も、日頃より「平均思考」に慣らされているので、いざ3つのルールに基いてゴール設定しようと思ってもはじめは戸惑うことでしょう。

「平均主義」という大きな社会システムから抜け出して、すなわち、「平均主義」というシステムより抽象度を上げて思考しなければ、先の3つのルールに基づいたゴールを設定することは難しいからです。

 

「平均主義」より抽象度を上げて思考するためには、この「平均主義」システムを理解することが近道でしょう。

自分が囚われている「平均主義(平均思考)」という大きなスコトーマが外れることで、ずいぶんと見通しが良くなり、ゴール設定もしやすくなるのではないかと思い、この書籍を紹介させて頂きました。

コーチの人にとっても、クライアントを「平均主義」で評価したり、間違ったゴール設定を促さないためにも重要な示唆を与えてくれることでしょう。

 

最後に、本書の著者で、ハーバード教育学大学院にて〈個の科学〉プログラムを推進するローズ・トッドのTEDでの講演もありましたので掲載させて頂きます。

The Myth of Average: Todd Rose at TED×SonomaCounty

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