傘の糸がほつれて大きく穴が空いてしまいました。頂いたお気に入りの傘だったので直したいと思い、近所の傘修理のお店に持って行くと「これは直せないですね」と言われてしまいました。
それでも諦められず傘を修理してくれる所を探してみると、創業1930年で傘の販売・修理をしている「仲屋商店」を見つけました。
仲屋商店には、この道57年の「傘のことなら何でも知っています」という傘職人さんがいることが分かり、この方なら必ず直してくれるはずだと感じてお店に持って行くことにしました。
そして、渋谷区幡ヶ谷のお店に行ってみると、歴史を感じさせる看板が見えてきました。
お店の中に入ると、ところ狭しと置かれた傘の修理部品の山と傘を修理中の傘職人さんが目に入ってきました。
傘職人さんは、無口で一見こわそうでしたが「私に任せなさい」という雰囲気を漂わせていました。
私から壊れた傘を受け取ると、パッと広げて閉じて「1週間後に取りに来て下さい」とボソリと言いました。
その言動に、本当に傘のことは何でも知っていて、直せない傘は無いということが非言語で伝わってきました。
傘職人さんからは、圧倒的なエフィカシーの高さ感じました。
そして、1週間後、傘を取りに行くと見事に直っていました。
傘をじっくり眺めて、修理箇所を探してみたのですが、どこが穴が空いていた所か全く分かりませんでした。
傘が直ったことも嬉しかったですが、圧倒的なエフィカシーの高さに触れることができたこともまた貴重な機会となりました。
僕が子供のころの商店そういうお店いっぱいありましたね