隠れた役割

LED信号

LEDの信号機導入が全国で進んでいます。平成25年末で全体の約45%がLED信号機に替り、今後も切り替えが進む見通しです。LED信号機は、従来の信号機と比べ耐用年数や消費電力、色の見えやすさ等が優れています。

しかしながら、LED電球は発熱量が小さいことから、雪国において、従来の信号機では信号機に掛かった雪が電球の熱で溶けていたものにも拘らずLED電球では溶けず、信号灯の表面を雪が覆ってしまったままで信号が見えないということが起きています。現在、形状の工夫など着雪対策に追われてそうです。

通常であれば、電球の熱はロスになるので少ない方がいいのですが、この熱が信号機の雪を溶かすという重要な役割を担っていたことはLED信号機導入前に気付かれなかったのでしょうか。信号機は見えなければその機能を果たせず、重大事故にも繋がりかねないことです。

このように通常は無駄やマイナスだと考えられることが、実は他の重要な役割を担っていることがあります。しかし、無駄やマイナスの側面ばかりに目が行き、隠れた役割についてはスコトマに隠れがちです。

この例にみるように、表面的な役割(機能)だけを見るのではなく、隠れた役割(機能)を見ることが大切です。

そうしないと、良かれと思って他のモノに変えたものが、本来の役割(機能)を果たせないばかりか、前より状況が悪くなることもあるからです。

モノゴトの役割(機能)を多面的に見るようにしましょう。

多面的にモノゴトを見るためにも、日頃より視点を高く維持しておく必要があります。

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