すぐに沸かすには

kettle昨日は何世代ものの銅の湯沸を手に入れた話を書きました。銅の湯沸(やかん)の利点の一つに熱伝導性が高いことが挙げられます。銅は金属の中では二番目に熱伝導率が高い物質です(一番目は銀)。

室温付近での熱伝導率(W/m・K)は、

銀 420
銅 398
鉄 84
ステンレス 20
空気 0.0241

であり、銅は鉄の5倍、ステンレスの20倍、熱を伝えやすい性質を持っています。

そのため、ステンレス製のやかんでお湯を沸かすのに慣れていて、同じような火加減で銅製のやかんを火に掛けると、あっという間にお湯が沸いて驚くと思います(それがちょっと目を離した隙の空焚きの原因にもなるようですが)。

熱伝導率が鉄の5倍、ステンレスの20倍とはいっても、やかんの形状や底の厚みなどにも影響されるため、単純に5倍や20倍早くお湯が沸くわけではありません。

それでもステンレス製のやかんとの違いは使ってみると明らかに感じられると思います。

火の熱(エネルギー)を効率よく水に伝えられる銅のやかんは、エネルギーのロスが少なく、時間も短縮することもできます。

熱伝導率が高いということは、逆に言うと熱抵抗率が低いということです。

 

私たちの内側(マインド)にあるものを外側に伝える(外側の現実を変えていく、ゴールを実現する)ことも、人によって伝導率が高い人(抵抗率が高い)とそうではない人がいます。

その違いはマインドの使い方(ブリーフシステムの違い)によって生じます。

 

すぐにお湯が沸くやかん、なかなかお湯の沸かないやかん、どちらが良いでしょうか。

伝導率が高いマインドと、抵抗率が高いマインド、どちらが良いでしょうか。

それはどちらも選択可能なことです。

そして、伝導率(抵抗率)は、マインドの使い方次第で変えることができます。

いつも抵抗率ばかり高くて、エネルギーもロスしているし、時間が掛かっていて嫌になっているのだとしたら、コーチングを通じてマインドの上手な使い方を学び、それを身に付けることが伝導率を高める方法の一つとなるでしょう。

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