対立するゴール

人と人、国と国などの対立は後が絶えません。お互いに譲らずに張り合い、衝突が激しくなり、やがては暴力や戦争に発展することも珍しくありません。対立を無くし、協力しあう関係になるにはどうしたら良いのでしょうか?

対立する原因はゴールが違うからです。

特に同じ抽象度でゴールが相反する場合は、必ず衝突を起こします。

例えば、Aという国と、Bという国がある分野で同じ抽象度で相反するゴールを持っていたとします。

この状態だとA国とB国は必ず衝突(conflict)を起こします。

衝突を回避し、A国とB国が協力関係になるためには、A国のゴールaとB国のゴールbを包摂した一段上の抽象度のゴールXを見つける必要があります。

仮にA国の方が、B国との対立状態を回避したければ、A国はゴールX(aとbを包摂したゴール)は何かを見つけ出し、それをA国のゴールとして再設定(更新)します(a→X)。

そしてB国に対してゴールXに臨場感を持ってもらえるよう何かしらの働き掛けを行い、そのことにA国が成功すれば、B国は自身のゴールも達成できるので、B国もゴールをXに更新し(b→X)、一緒にゴールXを達成しようとA国と協力関係になります。

ここでは国を例に上げましたが、個人と個人、組織と組織でも同じことが言えます。

 

 

日常的には個人としての対立の方が問題になっているかもしれません。

まずは自分のゴールは何かを明確にすること、そして相手のゴールは何かをよく観察すること、自分そして相手の包摂するゴールは何かを見つける癖をつけましょう。

そしてその包摂するゴールを意識しながら、常に相手に働き掛けるようにして下さい。

そうすれば、あなたは沢山の協力者に囲まれることになるはずです。

 

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