宿題

映画「ペイ・フォワード」を観ました。今までにも数回観たことがあるのですが “ペイ・フォワード” というコンセプトだけが記憶に強く残っており、ストーリーの細部を忘れてしまっていたので、再度観てみることにしました。

ご存知の方も多いと思いますが、この映画は一人の少年(トレバー)のアイディアである「ペイ・フォワード」によって世界を変えていくストーリーです。

「ペイ・フォワード」とは、他人から受けた厚意をその人に返す(Pay it back)のではなく、周りにいる別の3人へ見返りを求めることなく厚意を贈っていく(Pay it forward)というアイディアです。

そうやって、厚意を別の人にどんどんと贈って(送って)いくことによって、ねずみ算式に厚意が広がり、世界がより良く変わっていくだろうというものです。

このコンセプトは私も大事だなと思い「Pay it forward」ということを日ごろから心掛け実践するようにしています。

 

さて、今回この映画を再度観てみようと思った理由の一つは、そもそも何でこのコンセプトが出てきたのだろうかというのを再確認したかったからです。

授業の宿題であることは覚えていたのですが、その宿題の内容を見直してみたところ、次のようなものでした。

 

11歳のトレバー少年が通う学校に、新しい担任としてシモネット先生が赴任してきました。

そして、シモネット先生が初めての社会科の授業において、次の文章を黒板に書いて1年間の宿題を生徒達へ出しました。

Think of an idea to change our world

ーand put it into ACTION!

(世界を変えるためのアイディアを考え、それを実行してみなさい)

その後、その宿題に答える形でトレバー少年から「ペイ・フォワード」のアイディアが提出されました。そして、トレバー少年はそれを実行に移します…

 

社会科が、社会のありよう、そして自分と社会(世界)との関わりについても学ぶものだとしたら、この宿題は非常に優れたものだと思います(でも今の日本の社会科は単なる暗記の授業になっていないでしょうか?)。

もちろん「ペイ・フォワード」だけが唯一の優れた答えではないでしょう。

他にも世界を変えるためのたくさんのそして優れたアイディアはあると思います。

だからこそ、私たち一人ひとりが

Think of an idea to change our world

ーand put it into ACTION!

という宿題の答えを考え続け、その答えを自身のゴールとして持ち、それを実行すべきだと私は思っています。

学校の授業のように成績を付けられるものではないので唯一の正解を出そうという姿勢でなくてもいいし、アイディアを考え実行するうちにその答えはどんどん変わっていっても良いでしょう。

この宿題を、皆さん自身の一生の宿題として持ってみるのはどうですか?


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