『マインドの教科書』の構成の都合上掲載できなかった「コラム」と「エピソード」の原稿があります。そちらを順次掲載していきたいと思います。『マインドの教科書』と共にお読みくださればと思います。
以下に掲載するのは、その中の最後の10個目のコラムです。
コラム「ポジティブな逸脱者(Positive Deviant)」
ルー・タイスは、私達に、社会における「Positive Deviant」になりましょうと話してくれました。
「Deviant」とは、常軌を逸脱した人を指し、通常はポジティブな特性を指して使われる言葉ではありません。「Deviant」の語源のラテン語de-viantは、道(viant)を外れた(de)という意味です。
下のベル曲線において、真ん中が普通の人達(Normal)だとすると、普通の人達を挟んで、両側にDeviantな人がいます(縦軸は人数)。
一方の側の人は、「Negative Deviant」な人で、社会において人々にネガティブな影響を与える人です。
もう一方の側には、社会において人々にポジティブな影響を与える「Positive Deviant」な人がいます。
このような「Positive Deviant」な人たちが、世の中をより良い方向に導いていくための影響力を持っています。
そして、この「Positive Deviant」な人たちには、次のような共通した資質があります。
- 利他的な目的を持っている
- いつも他者の良い所に目を向けている
- 自由意志を持ち自己決定できる
- 高いエフィカシーを持っている
- ドリームキラーに立ち向う勇気を持っている
世の中にいる「Positive Deviant」な人を探してみて下さい。もし見つけることができたら、このような資質を持ち合わせているはずです。
一方で、真逆の資質を持ち合わせた「Negative Deviant」な人も見えてくるかもしれません。
大半の人はそのどちらでもない「Normal」な人たちです。たぶん「Normal」でありたいと思って、この本を読んでいる人は少ないでしょう。
きっと「Positive Deviant」になって、社会に良い影響を与えたい、より良い社会を作っていきたいと思っているはずです。
もし、「Positive Deviant」になりたいのであれば、社会性の高いゴールを設定して、先に挙げた5つの特質に関するアファメーションを作り、自身の自己イメージとして取り入れていくところからスタートしても良いでしょう。
『マインドの教科書』
田島大輔著
苫米地英人監修
開拓社
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